足関節捻挫には、外側小指側から捻る内反捻挫と内側親指側から捻る外反捻挫があります。足の構造上、内反捻挫が多くみられます。
スポーツ外傷、足関節捻挫の急性期には適切な肢位での安静固定が必要になり、程度によればギブス固定となる事もあります。しかし、足指周囲の損傷がない場合は早期から足指の運動を開始します。
グーチョキパー運動から開始しますが、特にグーの動きが重要になります。足指が正しくグー方向(屈曲)に動くことで、地面をつかむ筋力が働き、早くから足関節が安定します。
痛みがなくなり足首を動かせるようになると、タオルギャザー・ゴムチューブ、つま先歩き・踵歩きをいろんな方向にトレーニングしてさらに足指と足部の筋力を強くします。
手に握力があるのと同じように足にも握力があり、その握力で地面をつかみ足首の方向を調整しています。手で物をつかむときに手指をグーの状態でつかんでいるのと同じ感覚です。
立つ歩く・走る飛ぶという動作の中で、踵に重心が乗りすぎて後方重心となっている方は、足指の筋力、握力が低下して足関節が不安定になり捻挫につながります。足関節捻挫の治療・予防に足指トレーニングが大切です。
どうぞお大事になさって下さい。